第百話:最近のワンクリ2

 
相談事例から“ちょっとためになるお話”

第百話:最近のワンクリ2

 相 談 内 容

  Androidのスマートフォンで、あるサイトのバナー広告に出ていた動画サイトを見に行ったら、請求画面が出て携帯番号が一緒に表示された。請求画面は強制的に表示されるようになり、その後、SMS(ショートメッセージサービス)で請求メールが届いた。

 個人情報が取られてしまったのだろうか。

 処 理 概 要 及び 解 説

 ためになる99で、「最近のワンクリ」を案内したが、最近はスマートフォンのアプリによるワンクリ被害がいくつか寄せられている。

 これは、スマートフォン用のワンクリック請求サイトが現れ、動画を見るために「動画再生専用アプリ」をダウンロードさせるもので、このアプリをダウンロードすると、自分のスマートフォンに登録されている電話番号が表示され、本人の知らないうちに電話番号などの情報が相手に送信されてしまう。
 すると、事例のようにSMSで請求メールが届いたり、他の事例では直接電話がかかってくることもあり、不安にかられ被害にあいやすくなる。

 また、このような手口は、アダルトサイトのほかに、ドラマ関連のサイトであったという報告もある。
 PCや携帯電話のワンクリック請求の手口であれば、自分から連絡を取り知らせなければ、アクセスしただけで相手に個人情報を知られる恐れはないが、スマートフォンに関しては、知らないうちにアプリによりスマートフォンに登録している情報が共有されたり盗まれる可能性もあるので、たちが悪い。
 ただ、ダウンロードしたアプリは、手元でアンインストールが可能である。

 今後、GPS情報やアドレス情報などを取得するケースも出る恐れがあり、見知らぬサイトからのアプリのインストールには注意が必要である。