ネット取引をしようとする場合、どのような法律が関係してくるでしょうか。
ただ、今やネットで提供されない商品やサービスを数えるほうが早いぐらいなので、取引において個々の業法がある場合は、それらを個別に順守することになろうことかと思いますが、共通するものはある程度決まっています。簡単に列記すると以下のものではないかと思います。
* 特定商取引に関する法律(通信販売):表示義務・返品特約・誇大広告の禁止
* 消費者契約法:消費者の利益を不当に害する条項の全部又は一部無効
* 電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律
:第三条 確認画面と錯誤無効 第四条 契約成立時期
* 特定電気通信役務事業者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任法):プロバイダの損害賠償責任の制限 発信者情報の開示請求
* 不当景品類及び不当表示防止法 :不当表示(優良誤認 有利誤認等) 過大な景品類の提供規制
* 民法
* 刑法
* その他 著作権法・商標法など:コピーDVD CD ニセモノ
また法律とは異なり拘束力はありませんが、経済産業省よりほぼ毎年、現行法を取引の実態に即して法解釈として出している「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」というものもあります。
* 電子商取引及び情報財取引等に関する準則:規約の有効性 契約の成立時期 誤表記
ショップが既存のショッピングモールやASPサービスを利用する場合は、サイト上に表示すべき内容が法律上義務付けられているようなものは、それらを表示するよう各規約に謳われていたり、テンプレートが用意されていたりするかと思います。
ただ、個々の客との取引に関しては、原則的には自分自身で責任をもって対応しなければなりませんので、不要なトラブルを避けるためにも、ある程度の法律の知識は必要かと思われます。最低限必要なものはあまりたくさんあるわけではないので、ここで改めて確認して欲しいと思います。