2009年1月29日にオリンピックのチケットをアメリカ2箇所のサイトからカード決済にて注文(2378.92 USD)。
当日、及び翌日に、それぞれより注文を受け付けたメールと、この注文は
「eventmarketplace(別名Action Seating)」という別のブローカーに引き継がれる、との連絡があった。
その翌日に「eventmarketplace(別名Action Seating)」からメールで、注文を受けた連絡とチケットの発送予定日は2010年1月31日だとの知らせがあった。
2009年4月6日、チケット代はクレジットカードにて「eventmarketplace(別名Action Seating)」の名前で引き落としされた。
約10ヶ月後の、2010年1月14日に、「eventmarketplace(別名Action Seating)」より「1月末〜2月始めにチケットは発送されます!」の知らせを受け、一安心していた。
しかし、2010年1月28日 「eventmarketplace(別名Action Seating)」のホームページが突然消えた。
翌日、注文を行ったサイトから『eventmarketplace(別名Action Seating)はチケットが用意出来ず送れないと連絡があった、クレジットカード会社に返金要求をして下さい』とのメールがあった。
早速クレジットカード会社に連絡したが、先方から取消しが上がらないと返金は出来ませんとの事。同時に注文を行ったサイトと「eventmarketplace(別名Action Seating)」に抗議メールを送信した。
そして、相談機関に相談したところ、「商品未着」と言う事でカード会社に申し出てみてとアドバイスをもらった。また、カードの業界団体に電話をしてみてカード会社に指示してもらってはどうかともアドバイスを頂いた。
そこで、先ず業界団体に電話をしてみたが、『120日を過ぎたものには対処できないと思う、自分の責任でもある」と、厳しく言われてしまった。
カード会社に再度電話をして「納期が既に120日を超えた1年のものであり特殊な例であるので120日のルールの適用はおかしいのではないか」と強く主張したが、男性より折り返しお電話を頂き、「やっぱり120日を過ぎたものには対処できない」との返事だった。
チケットはすでに代わりのものを購入したので旅行にはいけるが、この代金の返還は何とかならないのだろうか。
2010年オリンピックのチケットにおける商品未着トラブルである。近年開催されるオリンピックやワールドカップのような国際イベントにおいては、開催のつど、その裏でこのようなチケット入手に関するトラブルが発生しているように思われる。
今回のケース、果たして詐欺なのか、それとも経営悪化なのか、その理由は残念ながらこちらでは分からなかった。
もちろん、もともと注文を受けたサイトが何らかの対応をするべきかと思われるが、被害者全てを補償すると、このサイトが倒産する恐れがてくる可能性もあり、海外という点も重なり、その時点では強制的な手段がなかなか検討できないのが実情かと思われた。海外で集団訴訟等が検討されるのを待つという考え方もある。
このような被害にあった場合、決済手段としてクレジットカード会社にて、例えばチャージバック制度や補償などの救済手段が検討可能なケースもある。
しかし、事例のように、チャージバック等には非公開ながらも申し出期限があり、時間が経過し申し出期限が過ぎてしまったような被害では対応がなされない場合も多々ある。
チャージバック制度は、あくまでカード会社間で成り立つルールに過ぎず、また海外であれば比較的対応がされやすいが日本では対応されにくいなど、同じ被害の内容であっても、海外と日本ではその対応に大きな差があるのも事実である。
従って、もし今後カード会社から最終的に全く対応しないという回答が出てしまった場合は、おのずと限界が見えてくる可能性もある。
今の世の中、1年先のことは誰にも分からないのである。