(1)
オークション手数料の話なのだが、私がバイクなどの塗装用マスキングステッカーというものを出品して、種類が豊富なため(***は500円***は800円です、必要な物を選んで質問ください)と説明して、購入者が金額を勘違いしないように、9999999円と適当に設定して出品したのだが、そこに入札された方がいてそのまま落札され、落札に伴う手数料が525,554円発生してしまい大変困っている。
(2)
オークションにバイク用品を出品し、4品取引をした。
そもそも、バイク用品の個人売買だったので、オークションへの出品と知り合いへの売却のどちらかを迷ったが、値段が高く売れる可能性を考えたのと、オークションの広告に「10回出品無料」と書いてあったので、無料でオークションを利用できると思いオークションに出品することにした。
そして商品は無事に落札されて取引も順調に終了したが、翌月末にオークションの利用料が請求されてきた。いくらなんでも間違いだろうと考え、オークションサイトに「無料と書いてあったのに請求来たが、どういう事か?」と質問をしたが、「今月中に支払わなければ利用制限をする」という封書が届いた。
(3)
出品物(中古パソコン)に、HというIDの者が49,000円で入札、その後AというIDの者が 69,800円希望価格で落札したため、オークションは終了した。
しかし上記IDは同一人物で、実は連絡を取らずに補欠候補として安値にて購入を計画していた模様。それを察しオークションサイトに通報し、直ぐにそれらIDは利用停止された。
しかし、このままでは落札に伴う手数料が取られてしまうため、入札者を取り消したいのだが、補欠候補を繰り上げないと出品者に悪いの評価が付いてしまう。かといって補欠候補を繰り上げると考えられない安値にて売らなくてはならない。
オークションで落札がされると、それに伴う手数料が発生するサイトもある。出品者による、その手数料に関する相談がこれまでも多く寄せられている。なお、ここで紹介したのは、ほんの一例である。
(1)のケースは、「9999999円」の出品に入札、落札がなされたとのことで、この落札にかかる手数料の支払いを該当のオークションサイトで逃れるには、先ず、この落札者を、出品者である相談者のほうで削除する必要がある。落札者を全て削除すれば落札システム手数料は発生しないが、それら手続きには期限が設けられているので注意しなければならない。
確かに、目的はともあれ、自らオークションシステムを利用して「9999999円」で出品し、それが落札されてしまえば、オークション上のルールでは手数料が自動的に発生する。
その請求を免れる方法が用意されているにも関わらず、それら手続きをしなかったのは相談者の落ち度になるとも考えられ、その場合は、この落札は無効であると主張するのも、正直、難しいかもしれない。
このような場合は、『絶対支払わない』という姿勢ではなく、『自らミスがあることも認め支払い意思はあるものの、あまりに高額のため支払えない』という姿勢で事業者と話し合い、場合によっては減額交渉してみるというのも一考であると伝えた。
(2)については、このオークションサイトでは出品するにも元来手数料がかかるのだが、サイトを確認すると、当時、その出品にかかる手数料が10回分無料のキャンペーンが実施されていた。
しかし一方で注意事項として、他の出品や落札にかかる手数料については別途必要になります、という記載も確認できた。
すると、落札がなされれば、当然、その落札に伴う手数料は発生するものと思われ、また、これら記載に関しては、すべてにおいて分かりにくく誤解が発生しやすいというまでの印象は受けなかったため、その広告表現についても、特に問題があるという判断には至らなかった。
(3)については、そもそも相談者は開始価格を1円からとして出品していた。その上で、相談者は本来の希望販売価格を69,800円としていたのである。
しかし、補欠の落札候補者を繰り上げて取引することにより、補欠候補者が入札した価格の35,000 円でしか取引できないことになり、また、補欠者を繰り上げないと、出品者に自動的にサイトから悪い評価が付くことになる。
しかし、本来、そのような内容でオークション設定し出品したのは相談者自身であり、安価で落札されたくなければ、開始価格を自分が落札されても良い価格からに設定することも可能であった。そうすると、繰上げ候補者になんら過失はなく、残念ながらどれかの方法を選択せざるを得ないのではないかと思われる。
手数料に関するトラブルは、今回挙げた事例のように相談者自身の勘違いによるケースも多いのは事実だが、ただ、中には、だから仕方がないと終わってしまうには忍びない個別のケースも存在する。
また、複雑なオークションシステムやルールにより、特に初心者などにおいては、最初から全てを理解するには難しい、また、分かりにくいケースもあると思われる。また、期間限定のキャンペーン企画や、頻繁に行われるルールの変更などにより、各ユーザに周知徹底されていないことも充分考えられる。
全てのユーザに理解を求めるのはなかなか難しいのかもしれないが、オークションサイト上では、できるだけわかりやすい説明をお願いしたいと思う。